では、Tongue tieだと思う場合はどうしたらいいの?
まずは、国際認定ラクテーションコンサルタント(IBCLC)に見てもらうのをおすすめします。
なぜかと言うと、舌小帯短縮症かどうかを判断するには大きく二つのものを見なければなりません。
1. 見た目 (appearance)
2. 母乳育児がどのように行われているか (function)
一目で見てわかる舌の先端がハート形になるような前方舌小帯短縮症もあります。
また、後方の舌小帯短縮症もあり、これは実際に授乳のセッションを見て, さらに、日頃の様子をご家族に聞き、赤ちゃんの舌の筋肉の伸び縮みを手で触ってみないとわからないことが多々あります。つまり、見た目だけでは一見わからないのですが、お母さんの乳首が傷ついたり、赤ちゃんがすぐに疲れて十分に母乳を飲めなかったり、症状が出てきます。
見た目では舌小帯短縮症のようでも、実際に授乳のセッションを見ると問題なくおっぱいを飲む赤ちゃんがいます。どんな場合でも見た目だけの判断だけでなく、舌がどのように機能しているかを授乳のセッションをみて判断することがとても大切になってきます。
なぜ、見た目が舌小帯短縮症のようでもちゃんと授乳ができるのか。
それは赤ちゃんがどうにかしておっぱいを飲もうという本能を持って産まれてくるので舌の伸びが悪くてもどうにかして飲むように頑張るのです。その方法でうまく飲め、お母さんの乳頭も傷つかず、十分な量の母乳を飲めるケースもあります。
その場合は赤ちゃんが大きくなるにつれて口も大きくなり、力も強くなるのでそのまま改善されるケースもありますが、そうではないケースもあるのでこまめに体重を測ったり、飲む量を測ったりとケアが必要になります。
治療が必要な場合は?
舌小帯短縮症の可能性があり、母乳育児がその為に妨げられているのであると思われる場合は舌小帯短縮症を診断することができる医師に見てもらいます。
ハワイでは歯医者さんが母乳育児に関する舌小帯短縮症のレーザー治療をする先生が何人いらっしゃいます。術後のケアの方法にも詳しいのでそのような歯医者さんを紹介させてもらっています。治療自体は麻酔をせずに舌小帯に小さい切り込みを入れる、数分で終わるものが一般的です。舌小帯短縮症の症状、メリット、デメリットを医師、ラクテーションコンサルタントとよく話し合って決める事をお薦めします。
次のブログでは治療をせずに対処する方法はあるのか、というお話をしたいと思います。
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